こんにちは。
週末は小学生に新体操を教えている、タケナカアユムです。
新体操って、女性のスポーツだと思われがちですよね。でも、最近は男性でも新体操を始める人が増えてきています。きっかけは、数年前に「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」で男子新体操部が取り上げられたことや、新体操部をテーマにしたドラマ「タンブリング」が放映された影響も大きいようです。
私が教えている教室は、今日が年内最後の練習でした。クリスマスにも関わらず一生懸命練習に励んでいた小学生たちのため、そして新体操をこれから始めてみたいと興味を持っている人たちのために、今回は新体操の魅力をまとめてみました。
女子新体操と男子新体操の違い
演技の魅力が違う
オリンピックなどで目にする機会の多い女子新体操は、しなやかで華麗な演技が魅力的です。それに対して男子新体操は、ダイナミックで力強い演技が特徴的です。
手具が違う
女子新体操の個人演技では、リボン、フープ、ボール、ロープ、クラブの5種類の手具を使って演技します。ただし、小学生くらいの年齢であれば、手具を何も使わない徒手演技の場合も多くあります。
男子新体操個人競技の場合は、ロープ、クラブ、リング、スティックの4種類を使います。リボンやフープは、男子は使いません。
団体演技の人数が違う
女子新体操では、団体競技は5人の選手によって行われます。男子の場合は、最低4人いれば試合に参加可能です。また、男子の場合は団体で手具を使いません。振り付けや全体の構成、タンブリングの難易度などが評価の対象となります。
発祥地が違う
女子新体操は、ロシアが発祥地とされています。ロシアでバレエの動きを取り入れる形で、新体操が生まれました。対して男子新体操は、ここ日本が発祥地です。
新体操をすることで得られる魅力
全身を使った表現力が身に付く
新体操は、全身を使った運動です。1つの動作を繰り返し練習することで、美しく魅力的な表現力を身に付けることができます。
女性は、普段の立ち居振る舞いにその表現力を応用できれば、女性的でしなやかな印象を周囲に与えることができます。男性の場合でも、ダイナミックで力強い表現力を身に付けることで、何気ない動作でも、周囲に男性的な印象を与えることだってできます。
姿勢が良くなる
新体操の練習には、バレエの動作を組み込むものがたくさんあります。例えば、足のポジション。クラシックバレエでは、手の位置や足の位置が決まっていて、それを「ポジション」と呼んでいます。私の場合は、練習が始まる前と終わった後の挨拶で、足の位置は第1・第5ポジションの姿勢を維持するように指導しています。
元々、新体操はバレエが発祥とされています。バレエでも身に付ける良い姿勢は、新体操をする上でも基本となります。男性女性問わず、立ち姿や座った際の姿勢が綺麗になります。
柔軟性、バランス感覚が身に付く
新体操では、柔軟性はとても重要です。バレエの場合、まずは足を180度開くことを目標として指導されますが、新体操の場合は、開けば開くほど良いとされています。新体操は、柔軟性が得点につながる競技です。そのため、足や腰、肩の柔軟性を高めるストレッチは、毎日欠かすことができません。
練習を続ければ、自然と柔軟性が身に付き、バランス感覚も身に付けることができます。男性でも女性でも、柔軟性が高い人ほど、他の運動で怪我をする確率は低くなります。
仲間との連帯感が身に付く
新体操には個人演技だけでなく、団体演技もあります。団体演技の場合は、アクロバティックな動きや手具の交換など、チームで呼吸を合わせなければ危険を伴う演技もあります。練習を繰り返すことで、自然と仲間との連帯感や協調性が身に付いてきます。
指先や足先まで、美しい動作が身に付く
新体操は、バレエから発祥したスポーツとされています。そのため、バレエの基本動作を身に付ければ、1つ1つの演技の動作が見違えるほど美しくなります。特に指先や足先の美しさは、基礎をしっかり身に付けた人とそうでない人では大きく違ってきます。普段の生活でも、物を手渡す際などの何気ない動作に、美しさを醸し出せるようになってきます。