クリスマスが終わったら、すぐにやって来る年末年始。仕事が忙しくて、休みに入ってから大慌てて年賀状を準備したり、お正月の準備をしたりという方も多いのではないでしょうか。今からでも充分間に合うお正月準備ですが、知らなかったでは済まされない、マナー違反なことだってたくさんあります。ここでは、年末年始に恥をかかないために押さえておきたい、基本マナーをまとめてみました。
歳神様を迎えるためのマナー
12月29日、31日の飾り付けは避ける
12月29日は、「二重苦」「苦立て」に通じるとされており、この日に正月の飾りつけをするのは避けた方が良いとされています。
また、12月31日に飾り付けをするのも「一夜飾り」と言われ、新年の歳神様をお迎えするのに誠意が欠けていると言われています。
飾り付けをするのに最も良いとされている日は、12月28日です。末広がりの「八」の字がある28日に飾り付けができれば、気持ち的にも余裕を持ってお正月を迎えられることでしょう。もちろん、飾り付けはもっと早くても構いません。昔は、12月13日が「正月事始め」と言われており、この日から31日までに歳神様をお迎えする準備をしていたそうです。
「門松」「しめ飾り」「鏡餅」の3点を飾る
お正月とは、1年間その家を守ってくれる歳神様をお迎えするための行事です。歳神様をお迎えするにあたって「門松」「しめ飾り」「鏡餅」の3つを準備するのは基本と言われています。
門松
門松は、歳神様が降りてくるための家の目印です。お正月の飾りの中で最も重要とされています。2つ1組で揃えるようにしましょう。
しめ飾り
神社のしめ縄は、その場所が神聖な場所であるというサインでもあります。自宅に飾るしめ飾りも、その場所が神聖な場所であるというサインになります。
鏡餅
鏡餅は、歳神様への御供え物です。正月の間、歳神様が宿る場所ともされています。
お世話になった方へのマナー
お歳暮
お歳暮は、年内20日頃までに届けるのがマナーとされています。お世話になった人や、親戚へ毎年贈るという方も多いのではないでしょうか。でも気を付けたいのは、一度お歳暮を贈ると、なかなか辞めるタイミングが難しくなります。場合によっては、相手に余計な気を遣わせてしまうことにもなりかねないので、贈る相手には注意しましょう。
お年賀
お歳暮が間に合わなかった場合は、お年賀で品物を贈るのも良いとされています。基本的にお歳暮はその年の感謝の気持ちを込めて贈るものです。お年賀は、新年のご挨拶のためのもの。贈る場合は、1月6日頃までに届くよう贈るのがマナーとされています
年賀状
贈る相手に合わせて、書き添える言葉を選ぶ必要があります。「Happy New Year」といったカジュアルなものは、目上の人に対しては避けておいた方が良いかもしれません。もしも贈っていない相手から年賀状が届いた場合は、1月6日頃までに届く場合は年賀状を、それ以降に届けられそうな場合は「寒中見舞い」を出すのがマナーです。
仕事相手へのマナー
取引先への挨拶回り
誰だって年末年始は忙しいものです。だからと言って、取引先へ何の挨拶もしないのは、担当営業マンとしては失格です。年末もしくは年始のどちらかでも、マナーを守って取引先へ挨拶しておけば、1年間の仕事もスムーズになります。
長居はしない
挨拶回りは、電話やメールよりも直接顔を出すのが望ましいでしょう。できればアポイントを取っておくことをお勧めします。アポイントを取る際「挨拶のみですぐに失礼しますので」といった一言を伝えられれば、印象は良くなります。訪問した際も、できるだけ30分程度で切り上げた方が良いでしょう。
名刺には、謹賀新年の朱印
アポイントを取っていても、年末年始は何かと忙しいものです。相手と会えなかった際のために、謹賀新年の朱印を押した名刺を準備しておきましょう。訪問したということだけでも分かるようにしておくのが無難です。