数年前までは「オジサンが着るもの」というイメージが強かったスリーピーススーツ。でもここ数年は、20代から30代の若い世代に流行の兆しが見られるようになってきました。オシャレを演出することもできるし、貫禄を出すこともできる万能アイテムのスリーピース。ここではスリーピーススーツを着こなすためのポイントを7つご紹介します。
スリーピース・スーツとは
「ジャケット」「ウエストコート(ベスト・ジレ)」「トラウザーズ(スラックス・ズボン)」から成り立つ、「三つ揃え」のスーツスタイルのことです。昭和の初めころはオーソドックスなスーツスタイルでしたが、最近までウエストコートがないツーピーススタイルが定番となっていました。
スリーピース・スーツスタイルのメリット
ジャケットを脱いでもオシャレ
ジャケットを脱いでシャツ1枚のビジネスマンよりも、ウエストコートを身についているビジネスマンの方が上品に見えます。ウエストコート自体は、ジャケットよりも動きやすい上、暑くないので、オフィス内で仕事をするビジネスマンでも快適に過ごせます。
ブレイシーズ(サスペンダー)を自然に使える
スーツスタイルでブレイシーズ(サスペンダー)を使う人は希少です。でも、サスペンダーを使ってズボンを履いた方が、シルエットやスーツがとてもきれいに見えます。スリーピース・スーツであれば、ブレイシーズがウエストコートの中に隠れてくれるので、目立たずブレイシーズを使うことができます。
冬はコートいらず
よほど寒い日は別ですが、スリーピース・スーツを着ていればコートが必要なくなります。冬でも程よい防寒ができてしまうのが、スリーピース・スーツのメリットです。マフラーや手袋で肌の露出を防げば、防寒対策はバッチリ。コートは案外場所を取ったり、暖房が効いた電車などでは邪魔なもの。スリーピース・スーツを着ていれば、コートよりも動きやすくなります。
スリーピース・スーツを着る際のポイント
体に合ったウエストコートを選ぶ
スリーピース・スーツを着るうえで一番重要です。ウエストコートは必ず体に密着するタイプを選びましょう。ブカブカのサイズを選んでしまうと、シルエットが崩れて台無しです。ウエストコートの背中部分には尾錠がついていますので、ある程度のサイズ調整は可能ですが、あくまでも補助的な調節機能だと思っておいてください。
襟の形選びは大切
シャツの襟がウエストコートの襟の上に飛び出てしまわないように、注意しましょう。シャツの襟は、ウエストコートにかからないようにするのがベターです。襟が横に広がったワイドカラータイプを選べば、まず間違いはありません。
ウエストコートとトラウザーズは離さない
ウエストコートとトラウザーズ(スラックス)の隙間を開けてはいけません。ベルトやシャツが見えてしまうと、途端にダサく見えてしまいます。
ジャケットのボタンは開けたままでOK
ツーピーススタイルの場合は、ジャケットのボタンを閉めておくことがマナーとされています。しかしスリーピース・スーツスタイルの場合は、ウエストコートがあるのでジャケットのボタンは開けたままで構いません。ジャケットのボタンを閉めずに済むので、肩や腕の動きの制限が少なくなり、動きやすくなります。
まとめ
スリーピース・スーツを初めて購入するという場合は、ぜひ店員さんに相談してみましょう。スリーピース・スーツに詳しい店員さんと出会うことができれば、自分の体型に合ったスーツを選ぶことが簡単にできます。
着こなし次第でオンオフ使えるスリーピース・スーツは、男性のお洒落キラーアイテムです。今年の秋は、スリーピース・スーツをさっと着こなせる、素敵な男性を目指してみましょう。